100,000KM走行車



10万キロ走行車と聞いて、皆さんはどのように思われるでしょうか?
随分走っていていつ壊れてもおかしくないとか、きっと調子が悪いところがあるに違いないとか、人によってはもう車の寿命だと言う人もいるかもしれません。特に年配の方はこれまで車に乗ってきた経験から、そのように考えている人が多いように思います。昔の車はよく故障しました。定期的にメンテナンスをするのは車を所有する必須条件で、しかしそれを行っていても関係なく故障したものです。新しい車だって故障しましたし、古くなれば故障は当たり前で、あちこち調子が悪くなる車を直し直し、だましだまし乗ったりということが、車を所有することとイコールだったのです。ですから、年配の方にとっては車の故障というのは一種のトラウマであるといっても過言ではないと思うのです。ある一定以上の年代の人にとっては、車はいつ故障するかわからない、厄介な乗り物でありつづけている可能性があるのです。

そして、その教育は子供の世代へ受け継がれているのは容易に想像できるところであって、「そんなに距離を走った車はいつ壊れてもおかしくないからやめなさい」という言葉は各家庭で日常的に言われ続けているに違いないのです。そして、その常識というのは、確かに正しかったのです。

ところが近年、平成19年現在において特にここ3、4年(新車で10年前発売)の話ですが、品質の向上により最近の車は本当に故障しないと実感するようになりました。車が故障して困ったという、お客さんからの電話は激減しています。その減少幅は10分の1になったといっていいくらいです。そして、現在の車は少し前まで車の寿命と思われていた、10万キロではまだまだ何の問題もなく走るようになっています。一昔前(わずか10年前!)の10万キロは現在では15万キロ〜20万キロくらいに引き上げてもよいでしょう。ということは、言い換えれば10万キロ走った車でもまだまだ走れる車、車の寿命の半分も走っていないということになってきているのです。

ですが、現在でも10万キロを超えた車が故障しやすいというのは一般的に考えられているところです。距離を走った車の故障が少なくなったのは本当にここ数年の現象ですので、いまだ消費者にとって10万キロの車は故障する車なのです。現在は何事も利便性追求の時代になってきていますから、あとあと面倒なことになりそうな10万キロ走行車は皆買いたがりません。そのため10万キロの車はとても安く買うことができます。たとえ高年式車であっても、どんなに調子の良い車でも、距離を走った車というのは無条件で安くなるのです。

このコラムは私のひとつの提案です。現在の車は10万キロ走っていても、以前の車ほどには心配することはありませんから、もっと積極的に購入することを考えても良いのではないかという提案です。あとで多少の修理をしなければならなかったとしても、十分にお得な買い物をすることができるでしょう。物をポイポイ捨てて次々と新しい物を手に入れる現代ですが、物を大切にして長く使うという原点に立ち戻って考えてみてはいかがでしょうか。

購入の際の注意点を何点か挙げておきましょう。

※タイミングベルトを使用している車はタイミングベルトを交換してあるかを確認しましょう。
交換していない車は、いずれ交換が必要になるので、その費用は別にみておく必要があります。最近はタイミングベルトに変わってタイミングチェーンの車が主流になってきていますので、そんな心配もなくなってきました。

※ロードサービスには加入しましょう。
仮にトラブルが起きても、ロードサービスに加入していれば安心です。年間4000円程度で加入できます。10年間加入し続けても一回の故障で元が取れてしまうほどお得なサービスです。最近は、自動車保険に付帯している場合がほとんどですので保険会社に確認しておくとよいでしょう。

※基本的なことですが、ブレーキパットやファンベルト、冷却水やオイルなどの消耗品は日頃からきちんとメンテナンスしておきましょう。10万キロを超えた車では特に重要になってきます。

※路上でストップしてしまった時の心構えは必要です。新しい車に比べれば故障の確率がが高いのは当たり前です。トラブル発生時に冷静に対処できるように心の準備をしておきましょう。そして、直せないような故障は、まず滅多にありませんので、故障自体を怖がる必要はありません。そのために修理屋(整備工場)があるのです。整備工場は車検だけを行うところではないのですよ。

※故障した際、車を預けられる修理屋さんとお付き合いがあれば怖いものはありません。特にお付き合いがなければ、近くのディーラーに持ち込むのが一番簡単です。神原商会でも修理可能です。整備経験20年以上のベテラン整備士が、どんな故障にも対応致します。預かり期間中の代車は完全無料です。

以上が主な注意点です。ここを押さえておけば、10万キロ走った車も恐れるに足りません。これだけかと思われるかもしれませんが、本当にこんなところです。他に何も無いのかと言われれば、可能性を一つ一つ挙げていったら、何もないということはありませんが、以前の車と比べたら可能性は格段に低く抑えられています。それほど大袈裟に心配することはないと言ってよいでしょう。

最後にひとつ言いたいことがあります。特に若い人は距離を走った車も一度は乗ってみたらどうでしょうか。車と故障は切っても切れない関係にあります。どんなに車が新しくても、車を運転する限り、いつかは故障し必ず路上で困ったどうしようと頭を抱える場面に遭遇することになるのです。それならば、若いうちに故障しやすい車に積極的に乗ってみたらどうでしょうか。トラブルに遭遇してはじめて、その時の対処の仕方や、トラブルを未然に防ぐための知恵が付くのです。知恵や知識は経験しなければ身につかないものです。

20万キロ走った車はさすがにあちこち故障がはじまるかもしれません。でも、車の恐い側面というのは一度このような車に乗らなければわかりません。輸入車は現在でもやっぱり故障しやすい車が多いです。でも、距離は走ってても見た目は高級車ですから、ちょっと気分いいですよね。こういう車を安く買って楽しめる(トラブルも楽しみのうち、トラブルを楽しむくらいの気持ちの余裕が欲しいものです)のは中古車購入の醍醐味だと思います。とにかく既成概念にとらわれずに、もっと車を楽しんで欲しいと思いますね。


こんな車との付き合い方もご提案していきます。
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中古車をご購入の際には是非ご相談ください。





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